「英語を話すのに文法力なんて必要ない」って話があるけど本当?「生きた文法力」を身につけよう!
「英語を話せるようになるのに文法なんて必要ない」と言う人が結構いますよね。ある意味本当なんですが、バックグラウンドによると私は考えています。まず、英語が母国語である環境で育った人たちや、中高生ぐらいまで(人により幅はある)に海外生活をしたことがある人は、文法を学んでいる訳では無いのに日常会話を難なく身につけています。
日本で暮らす日本人が、日本語を話すために文法を学ぶ必要が無いように、言葉を話す能力は人間に先天的に備わったものだと言うことができると思います。そう言う意味では、「英語を話すのに文法力なんて必要ない」と言えるかもしれません。自然なコミュニケーションを通じて言語を学ぶことが重要であり、文法ルールに固執するよりも、実際のコンテキストでの使用を重視すべきだという主張には私も同意します。
ただし、文法学習が全く不要という訳ではありません。特に学術的な文章や正式なコミュニケーションにおいては、正確な文法知識の活用が重要です。また、文法の理解は、言語の構造や表現方法を深く理解するために役立つこともあります。文法ルールを学ぶことで、誤解や誤った情報の伝達を避ける助けにもなるでしょう。
さらに、文法力が無いとあるレベルから英語が上達しないのも事実です。私も海外で5年生活しましたが、初めの一年で随分と話せるようになったと実感できました。しかし、同じ言い回しを同じ状況で使い続ける語彙力と表現力の無さにうんざりしてきてしまいました。日常生活レベルにおいては、それほど高度な英語力は要求されないので、自分の英語力をさらに高度なレベル(大学でディスカッションに加わり、自分の考えを十分に述べられる)まで押し上げることができないと感じました。
実際に、アメリカに40年以上住んでいる日系人の方々にお会いしましたが、中には、いわゆるブロークンイングリッシュ(サバイバルイングリッシュ)のまま、40年英語を話している方々も多数いました。恐らく、文法力が無いので、自分の英語の間違いに気づかないままなのだろうと思いました。自分のミスに気づかず、言葉を修正できない繰り返しで40年間が過ぎたのでしょう。一方で、成人してから渡米し、数年で現地人と変わらない英語力を身につけている方々もいました。高い文法力を身につけていたのは言うまでもありません。
日本で英語を学ぶ方々には、是非、バランスの良い学習を心がけていただきたいと思います。当塾では、文法学習は基礎から発展までしっかり学ぶことができます。その上で、効率よく語彙力強化ができる教材や学習法を提供しています。また、専属外国人講師によるリモートレッスンを実施しており、英語の4技能である「読む」「聴く」「書く」「話す」をバランスよく学ぶことができます。文法学習だけでなく、バランスよく学習することで「生きた文法力」を身につけることができます。